チェーンストア
消費者が変化し、一方で外資参入、また、大店立地法など、チェーンストア様の経営環境も一層厳しいものです。その中で生き残るためには、商品価格競争力の強化が最重要ポイントであると存じます。原価低減には、物流コストの徹底的見直しが効果的であることはご存じのことでしょう。
ハイコストの物流センター構築は容易いが、当社の物流センターはハイクオリティー・ローコストを前提とした設計と運営を行い、お客様の利益向上に貢献致します。
物流センターシステム設計の考え方
最適センターとは、「性善説」と「性悪説」をミックスした設計
弊社が考える「最適な物流センター」とは、「人間性善説」と「人間性悪説」の考え方をミックスした設計を行う事だと考えております。「性善説」を重視しすぎて設計してしまうと、ミスが多くなる・現場がだらけて生産性が低下する・作業の進捗が作業員のレベルに左右され、計画的なスケジュールを組めない等の問題があり、「性悪説」を重視しすぎると、システムや機械にしばられて融通か効かなくなる・機械の性能以上には生産性が上がらない・作業員が持っている「工夫・改善」能力を潰してしまう等の問題が考えられます。
センター作業内に見る人間性善説と性悪説
- 勤勉である
- 改善・提案能力がある
- 工夫をする
- 融通が効く
- 発想能力がある
- 一人が複数の作業に対応出来る
- モチベーションを持てば実力以上の能力を発揮する
- 無限の可能性がある
- 同じ作業を繰り返すとミスをする
- 見ていないとだらける
- ズルをする
- 重労働を長時間続けられない
- 瞬時に複雑な計算や、判断が出来ない
- 集まるとムダ話をする
- 指示されないと動かない
- 作業が熟練になるまで時間が掛かる
弊社の物流センターシステム設計の考え方
- 人の動きを主体とするシステムを設計します。
- 人には無限の可能性があります。
- 情報システム・マテハン機器はあくまで人の苦手とする部分の補いや生産性・精度を上げる手段と考えております。
- 働く人にやりがいを与え、現場から「工夫・改善」の出る作業環境を作ります。
- 人の動きをシステム化し、ムリ・ムダを省き、人時生産性を高めます。
- 熟練を要さずとも作業ができるよう、易しく且つミスの出ない作業システムを構築します。
- 高性能・高生産性・高利益をかなえる設計を致します。
物流センターシステムに失敗しないために
センター設計の失敗例
物流センターを設置した後で、「高価なシステムを導入したが効率化されない」・「マテハン機器が重装備で融通が効かない」・「費用対効果が低かった」などと言った事を時々耳にする時があります。その原因は「過剰なシステムだった」・「現場がシステムを使いこなせていない」・「マテハン機器で1ヵ所トラブルと全ての作業に影響が出る」・「計画が甘かった」等だと考えられます。
センター稼動後に発覚した問題点とは
最適な物流センターシステムのご提供
システム例 全体図
今回の検討ではセンター内システムとして以下の3システムを有し、センターのローコストオペレーション化を図ります。
※TC:Transfer Center(納品代行機能)
※PC:Processing Center(流通加工機能)
※DC:Distribution Center(倉庫機能)
※TC機能には店間移動機能 (店舗 → センター → 店舗)
※返品機能 (店舗 → センター → 取引先) も含みます。
作業フロー
(1) システム1 納品代行(店別納品)
取引先は従来どおり、店別に発注されたデータを受け取り、店別ピッキング、梱包し、店名ラベルを貼り物流センターへ納品してもらいます。
センターでは荷受け取り後、店別仕分け(納品代行センター)を行います。
(2) システム2 一括検品・店別配分(一括納品)
取引先は全店分を統括した状態の一括発注で受け取り、トータルピッキング後、センターに一括納品してもらいます。
センターではトータル検品後、店別配分を行い梱包後、店別仕分け(納品代行センター)を行います。
※ケース対象商品については検品時と同時にラベルを出力・添付し、直接店別仕分けソーターへ流します。
(3)システム3 保管・ピッキング(在庫商品)
センターに貴社の買い上げ商品を在庫し、発注データにもとづきピッキングし、システム1(納品代行)に引き渡します。
※ピース出荷される商品がある場合は一括ピッキング後、システム2へ引き渡します。